Premiere Proを使って動画編集をしていて画面の上下に帯を入れたいと感じられた方も多いかもしれません。シネマチックな動画などSNSでも人気のある表現ではこの上下の帯がよく利用されています。これらの帯はレターボックスと呼ばれるレイアウトで、DVDに収録されている映画などでもこのレターボックス表示になっているムービーを見たことがある方も少なくないはずです。
このページではそんなレターボックス表示に欠かすことが出来ない、PremiereProを使った映像のクロップ技術についてご紹介しています。
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Adobe Premiere Proのクロップ機能
映像の上下に少し帯が入っている動画を見た経験が有る方は多いかと思います。レターボックスなどとよばれる表示スタイルですが、画面の上下や左右を切り取って自由にサイズを変更することが可能です。PremiereProでもこのクロップ機能は簡単に適用することができます。クロップする方法についてみていきましょう。
クロップとは?
クロップという言葉は画像編集でいうところのトリミングと同じ意味を持っています。動画内のいらないところを除去して見せたい部分の表示だけを残すことをクロップと呼んでいます。
それってトリミングっていう呼び方でいいんじゃないだろうか?と感じられた方も多いかと思いますが、動画編集の場合にはトリミングという言葉はタイムライン内で「時間的に」いらない部分を削って必要な部分を残すことを指して用いられています。
クロップは「表示領域的に」不要な部分を除去して必要な所だけを残すことを意味しています。
エフェクトのクロップの場所
ではクロップを動画や画像のクリップに対して適用してみましょう。
PremiereProでクロップを適用する方法はいくつか考えられますが、クロップエフェクトを使う方法も簡単な方法の1つです。エフェクトパネル内の検索窓に「クロップ」と入力してみてください。クロップエフェクトが表示されます。
クロップを適用する
クロップを適用したいクリップに対してドラッグ&ドロップで適用します。エフェクトやトランジションはドラッグだけで適用できるので簡単です。
クロップする幅を設定する
クロップする幅の設定を行います。
エフェクトコントロールパネル内にあるクロップの設定画面から「上」と「下」の項目内にお好みの数値を入力します。数値はパーセントを設定するものなので、50と入力すると半分が消えます。よくある映画のような雰囲気のレターボックス表示でクロップを適用したい場合には10程度の値で入力しておくと近い見た目になります。
クロップの色々
動画や画像をクロップすると下にある別の動画や写真素材を見せることが出来るようになるので、画面の半分に区切って2画面や3画面を同時に見せるといったことも出来るようになります。
構図を失敗してメインの要素が画面内で偏っている場合などにも、クロップ機能を使ってメインの要素を中心付近にあるように見せるといったことも出来ます。マスクを使ったクロップも手軽な手法ではありますが、このクロップエフェクトからのクロップも正確に数値で指定できるので便利です。色々な使い方を見つけてみてください。
手軽にクロップ出来る
動画や画像クリップに対してクロップエフェクトを適用すると簡単にクリップの不要な部分を除去できます。
動画の中の不要な部分というのが動いてる場合にはこのクロップエフェクトだけでは対応が難しいですが、クロップ範囲をアニメーションさせることもできるので必要に応じた編集を色々とテストしてみてはいかがでしょうか?
映画のような雰囲気にするためにクロップを適用したい場合には、このクロップエフェクトからの適用がとても簡単でおススメです。