PremiereProではシーケンスと呼ばれる編集領域を作成して動画編集を行なっていきます。シーケンスの中では動画や音楽や写真といった様々な素材を配置してタイムライン上で時間軸を持ちながら動画編集が行えます。通常よくある動画編集ソフトのプロジェクトでは一つのタイムライン上で一つの動画プロジェクトだけを扱いますが、PremiereProでは動画編集プロジェクト内で複数のシーケンスを作って編集プロジェクトを進めていくことができます。このページではPremiereProのシーケンス作成と管理についてご紹介しています。
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シーケンスとは?
動画編集の比較的初心者の方は、そもそもシーケンスとは何?という形かと思いますので、シーケンスという言葉と概念について整理しておきましょう。
シーケンスというのは、動画やテロップ、写真素材、音楽や音声データなどを編集するための領域のようなものです。この領域は時間軸も持っており、この領域内に様々な素材を取り込んでカット編集や順序の整理やエフェクトやトランジションといった動画編集ならではの編集作業を行なっていくことができます。
通常よくある一般的な動画編集ソフトのタイムラインを、一つのプロジェクトの中で複数個作ることができ、編集時に様々なシーケンスをブロックのように組みわせながら編集していくこともできます。
時間軸や空間を持った編集領域のことをシーケンスとPremiereProではよんでいるという事です。シーケンスは絵を描くキャンバスや空間、領域、箱など様々なものに例えて説明されています。
シーケンスの作成
それでは実際に新規でシーケンスを作成してPremiereProで動画編集をスタートする段階を見てみましょう。
新規シーケンスの作成
新規プロジェクトを立ち上げている状態から新規でシーケンスを追加します。「ファイル>新規>シーケンス」を選択します。別の方法としてプロジェクトパネルの「新規項目」ボタンから「シーケンス」を選択する事でもシーケンスの新規追加が出来ます。
シーケンスプリセットの選択
新規シーケンスダイアログの中で「シーケンスプリセット」を開きます。この中に表示されている動画の様々な規格から、自分が作成するプロジェクトに最適なものを選択します。フルハイビジョンの動画を作成するのか、DVDにも利用されるSD解像度の動画なのかなどをここから設定できます。
1920*1080解像度でフレームレートが29.97、正方形ピクセルのものを選んでおけば色々な所で使える動画を作ることが出来ます。Youtubeなどを考慮する場合にもこの規格のものを選べば大丈夫です。
シーケンスの設定を確認する
プリセットの設定内容を確認する場合は右側にある「プリセットの説明」を参照します。解像度、フレームレート、ピクセル縦横比といった情報を参照することが出来ます。確認が出来たら「OK」を押してシーケンスを作成します。
新規シーケンスが追加された
新規で追加したシーケンスがPremiereProの編集プロジェクト内に追加されました。追加されたシーケンスはタイムライン上に表示されます。PremiereProでは同じプロジェクト内で複数のシーケンスを作成して管理していく事が出来ます。シーケンスは別のシーケンスにさらに入れ込むことが出来るので、様々なパーツを個別に作っていって最後に1本にまとめるといった編集も行うことが出来ます。
プロジェクトの保存
新たに作成したシーケンスが含まれているPremiereProのプロジェクトファイルは、自身で最初のプロジェクト作成時に設定したフォルダに保存されます。プレビューファイルや自動保存されるPremiereProのプロジェクトファイルなどが格納されていきます。保存は「ファイル>保存」から行うことが出来ます。
PremiereProのシーケンスを活用する
PremierePro以外の一般家庭向け動画編集ソフトからグレードアップする形でPremiereProに入ってきた方は、シーケンスという名前や役割に関して初めて知ったという方も多いかもしれません。シーケンスという箱は、他のシーケンスにさらに入れ込んで編集していく事が出来るので、シーケンスの概念に慣れてくるとこの大きなメリットに驚かれるはずです。
動画編集ソフトでは1つの動画を編集するためのタイムラインしか存在しないというパターンの方が一般的です。PremiereProではたくさんのシーケンスを同時に扱いながら編集を行っていく事で、より高度に効率よく動画編集が行えます。シーケンスを初めて知ったというユーザーの方も、これからさらにPremiereProの知識を深めて使いこなせるようになっていきましょう。