PremiereProにはビデオ素材の内容を編集者が把握しやすいように目印を付けることが出来る「マーカー」と呼ばれる機能が搭載されています。このマーカーを活用すると、「被写体が画面に入ってきた瞬間」や「被写体が笑った瞬間」「転んだ面白い瞬間」といった大まかな編集点の目安を目印や付箋のようにマーキングしておくことが出来ます。これらのマーカー機能にはビデオクリップ用のマーカー以外にも、シーケンスのタイムラインに追加するマーカーや、DVDやblu-ray用のチャプターマーカーといった種類があります。このページではPremiereProで挿入することが出来るマーカーの機能についてご紹介しています。
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PremiereProでマーカーを追加する
PremiereProでは動画クリップの内容を把握しやすいようにマークしておくマーカー機能が搭載されています。同じ編集プロジェクトを何人かで共有する時にも、素材のどのシーンを使うのかといった情報をマーカーの中に挿入できるコメントなども通じて把握しやすくなります。PremiereProではビデオクリップの内容を把握しやすくするためのビデオマーカーやシーケンス内でマーカーを付与する機能、DVDやBlu-ray用のチャプターマーカーなども編集することが出来ます。マーカーの基本についてみていきましょう。
マーカーを追加する
早速マーカーを付けてみましょう。素材に対してマーカーを設定する場合は、まず現在の時間を示す再生ヘッドをマーカーを加えたい時間帯に移動させます。その後[マーカーを追加]ボタンをクリックすると、マーカーを追加することが出来ます。
マーカーが追加された
マーカーを追加すると時間スケール上にマーカーが表示されます。
マーカーの調整
一度追加したマーカーには様々な調整を加えることも出来ます。位置を変更したりコメントを入力する事も出来るので、自分自身の覚書や編集プロジェクトを共有するメンバーでマーカーを使って目的やテーマを一致させることも出来ます。
マーカーの位置を変更する
時間的な位置の変更も簡単に行うことが出来ます。設定済みのマーカーを移動する場合はマウスで追加したマーカーを直接ドラッグして左右に移動させます。ドラッグだけで左右の移動が出来ます。時間スケールの表示が小さくて見づらい場合には時間スケールの左右の端部分をドラッグして縮めることで拡大して表示することが出来ます。
前後のマーカーに移動する
設定したマーカーが複数になった場合には、それぞれのマーカーに飛びながら選択していく事が出来ます。個々のマーカーにコメントなどを入力したい場合にはマーカーを直接選択できる機能も便利です。マーカー間を飛んで選択する場合は、時間スケール上を右クリックすると表示されるメニューから「次のマーカーへ移動」や「前のマーカーへ移動」を押します。
マーカーを消す
追加したマーカーの消去も出来ます。マーカーを消去する場合はまず消したいマーカーの位置まで現在の時間を示す再生ヘッドを移動させ、それから右クリックし「選択したマーカーを消去」を選択します。
マーカーに情報を付与する
追加したマーカーにはコメントを入れたりチャプターとして機能するようにマーカーの機能を変更したりすることが出来ます。マーカーへ情報を付与する時には「マーカーの編集」メニューからマーカーの編集を行います。マーカーの編集メニューがマーカーをダブルクリックすることで表示できます。
マーカーの編集メニューを開く
マーカーに情報を付与する時には「マーカーの編集」メニューを利用します。このマーカーの編集メニューは編集したいマーカーをダブルクリックすることで表示することが出来ます。
マーカーに名前を付ける
マーカーには分かりやすい名前を付けておくことが出来ます。編集用のPremiereProプロジェクトを他のユーザーと共有する場合などには、「要コメント確認」「〇〇の1カット目」等、マーカーに分かりやすい名前を付けておくと他の編集者も情報を共有しやすくなります。
マーカーにコメントを付ける
挿入したコメントにはコメントを付けることも出来ます。マーカーの編集メニューの中から「コメント」の欄にお好みの名前やコメントを追加しましょう。
PremiereProのマーカーで分かりやすいプロジェクト作りをする
PremiereProのマーカー機能を上手に活用すると自分自身でも編集の内容を整理しながら作っていく事が出来ますが、他のAdobeユーザーともプロジェクトを共有する場合などのは特に有効です。編集の内容をシナリオとして紙に書き出して共有することも出来ますが、プロジェクト内にも補足の情報をたくさん入れ込んでおくと何を意図した編集なのかテーマやコンセプトを共有しやすくなります。
マーカーを追加して編集の方向性や目的を分かりやすく記録できるこの機能は、PremiereProを使い込んでいけば行くほど利用する機会が増えてくるでしょう。自分でも時間がたつと忘れてしまうものなので、情報を付与しておいた方が分かりやすいと思われる複雑なPremiereProの編集プロジェクトでは是非マーカーに色々な情報を入れておくようにしましょう。