結婚式のオープニングムービーは、新郎新婦の入場を華やかに演出し、ゲストの期待感を最高潮に高める大切な要素です。お二人の生い立ちや出会い、感謝のメッセージを込めた映像は、会場全体を感動と一体感で包み込み、忘れられない一日の幕開けを飾ります。近年では、プロに依頼せずとも、スマホ一つでプロ顔負けのハイクオリティなオープニングムービーを自作する新郎新婦が増えています。
「プロに依頼すると費用がかかる」「パソコンでの編集は難しそう」と感じる方も多いかもしれませんが、ご安心ください。この記事では、ブライダル業界とWebコンテンツ編集のプロが、スマホ(iPhone/Android含む)を使ったオープニングムービー自作の全ステップを徹底解説します。
アプリの選び方から具体的な編集手順、クオリティを高めるデザインのコツ、著作権に関する重要な注意点、さらには当日トラブルなく上映するための対策まで、初心者の方でも安心して取り組めるよう網羅的にご紹介します。お二人の想いを込めた、世界に一つだけのオープニングムービーを一緒に作り上げ、最高の結婚式を迎えましょう!
結婚式のオープニングムービー自作について、さらに詳しく知りたい方は、こちらのまとめ記事もぜひご覧ください。
1. 結婚式オープニングムービー自作の基本とメリット
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オープニングムービーとは?その役割と重要性
オープニングムービーは、結婚披露宴の開宴直前に上映される映像コンテンツです。新郎新婦の入場を盛り上げるだけでなく、ゲストに二人のストーリーや人柄を紹介し、披露宴への期待感を高める重要な役割を担います。 生い立ち、出会い、思い出のシーン、そしてゲストへの感謝のメッセージなどを盛り込むことで、会場に一体感が生まれ、感動的な一日をスタートさせることができます。
オープニングムービーは、披露宴の「顔」とも言える演出です。テーマやコンセプトを反映させることで、より統一感のある素敵な結婚式になります。
スマホ(iPhone/Android)で自作するメリット
「プロに頼むのは費用がかかるし、パソコンでの編集は難しそう…」と感じる方もいるかもしれませんが、スマホで自作することには多くの魅力があります。
- 手軽さ: いつでもどこでも、空いた時間に編集作業を進められます。移動中や休憩時間など、ちょっとした隙間時間を有効活用できます。
- コスト削減: 無料アプリやフリー素材を上手に活用すれば、制作費用を大幅に抑えることが可能です。プロに依頼する場合、数万円から数十万円かかることもありますが、自作なら数千円程度で済ませることも夢ではありません。
- オリジナリティ: お二人の個性や想いをダイレクトに表現できます。テンプレートに頼りすぎず、写真や動画の選定、メッセージの言葉一つ一つにこだわりを詰め込むことで、世界に一つだけのムービーが完成します。
- 操作の直感性: 普段からスマホの操作に慣れていれば、動画編集アプリも直感的に使いこなせるものが多いです。複雑な専門知識がなくても、感覚的に編集を進められます。
- スケジュール調整の自由度: 業者に依頼する場合、素材提出などの締め切りが厳しく設定されることが多いですが、自作なら自分たちのペースで進められます。
特にiPhoneは、高性能なカメラと直感的な操作性、そして豊富な編集アプリが揃っているため、初心者でもプロ並みのクオリティを目指しやすいのが魅力です。
作成前の準備:必要なものと心構え
スムーズなムービー作成のために、まずは以下の準備を整えましょう。
- スマホ本体: 十分な充電と、動画編集に必要なストレージ容量を確保しましょう。高画質の動画や多数の写真を扱うため、容量は多めに越したことはありません。
- 写真・動画素材: お二人の思い出の写真や動画を厳選し、事前に整理しておくと効率的です。出会いから現在までの時系列で並べたり、テーマごとに分類したりすると、後の編集がスムーズになります。
- 編集アプリ: 後述のおすすめアプリの中から、ご自身のスキルや目的に合ったものを選びましょう。無料版で試してから有料版に移行するのも良い方法です。
- 小道具・衣装(必要に応じて): 新たに撮影する際に、ムービーのテーマや雰囲気に合わせた小道具や衣装を用意すると、より魅力的な映像になります。
- ストーリーライン: どんなメッセージを伝えたいか、どんな雰囲気のムービーにしたいか、大まかな構成を考えておくと編集がスムーズに進みます。上映時間は2~4分程度が目安です。

写真や動画はできるだけ高画質なものを選ぶと、仕上がりのクオリティが格段に上がります。古い写真はスキャンしてデジタル化するのもおすすめです。
2. オープニングムービー作成におすすめのアプリ・ソフト徹底比較
スマホで動画編集と聞くと難しく感じるかもしれませんが、初心者でも直感的に操作できるアプリが多数あります。ここでは、無料で使えるものからプロ仕様のものまで、幅広くご紹介します。
無料で使える人気アプリ・ソフト
まずは手軽に始めたい方におすすめの無料アプリ・ソフトです。無料とは思えないほど高機能なものが揃っています。
- iMovie(iPhone/iPad/Mac向け): Apple製品に標準搭載されていることが多く、シンプルで直感的な操作が魅力です。基本的なカット編集、BGM追加、タイトル挿入などが簡単にできます。iPhoneユーザーならまず試したいアプリです。
iMovieでオープニングムービーを自作したい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事iMovieで結婚式オープニングムービーを自作!プロが教える完全ガイドと著作権対策 結婚式は、お二人にとって人生で最も輝かしい瞬間の一つです。その大切な一日をさらに特別なものにするために、オープニングムービーはゲストを惹きつけ、会場の雰囲気を
- CapCut(iOS/Android): 無料ながら機能が非常に豊富で、プロのような動画が作れると評判です。豊富なエフェクト、テキスト、音楽、AI字幕生成機能などが充実しており、おしゃれなムービーを目指せます。
- PowerDirector(iOS/Android/Windows/Mac): 初心者でも簡単にプロ並みの動画が作れると人気です。結婚式オープニングムービーにぴったりのテンプレートが豊富に揃っており、時短でクオリティの高い動画を作成できます。
- InShot(iOS/Android): トリミング、エフェクト、音楽、テキスト、フィルターなど、動画編集に必要な機能が豊富に揃っています。SNS投稿にも最適で、手軽に編集したい方におすすめです。
- Splice(iOS/Android): GoProが提供するアプリで、直感的なインターフェースが特徴。自動でハイライトを作成する機能もあり、初心者でもプロのような編集が可能です。
- Magisto(iOS/Android): 結婚式ムービー向けのテーマテンプレートやBGMが豊富で、初心者でも簡単にハイクオリティの動画を作成できます。祝い、愛、思い出など、ムービーに与えたい雰囲気に合わせて選べます。
- OpenShot(Windows/Mac/Linux): パソコン向けの無料ソフトですが、シンプルなUIで初心者にも扱いやすいです。基本的な編集機能に加え、3Dアニメーションタイトルなども作成できます。
- DaVinci Resolve(Windows/Mac/Linux): プロも使用する高機能なソフトですが、無料版でも十分な機能が使えます。カラーグレーディングやVFXなど、より高度な編集に挑戦したい方におすすめです。
- Filmora(iOS/Android/Windows/Mac): 無料体験版があり、直感的な操作でオーバーレイ、BGM、エフェクトなどの特殊効果も簡単に加えられます。
- VLLO(iOS/Android): 簡単にかわいく加工をしたい方におすすめのアプリです。

まずは無料アプリをいくつか試してみて、ご自身が使いやすいと感じるものを見つけるのがおすすめです。無料でも十分に素晴らしいムービーが作れますよ!
プロ並みの仕上がりを目指す有料アプリ・ソフト
より高度な編集機能やプロフェッショナルな仕上がりを求める場合は、有料アプリ・ソフトも検討してみましょう。無料トライアル期間があるものも多いので、試してから購入できます。
- LumaFusion(iOS): iPhone/iPadでプロレベルの編集が可能な高機能アプリ。マルチトラック編集、高度なオーディオミキシング、豊富なエフェクトなど、デスクトップソフトに匹敵する機能が魅力です。
- KineMaster(iOS/Android): 直感的なインターフェースと豊富な機能が特徴。レイヤー編集、クロマキー合成、手書き機能など、クリエイティブな表現が可能です。
- Adobe Premiere Rush(iOS/Android/Windows/Mac): Adobe製品のエコシステムに組み込まれており、デスクトップ版のPremiere Proとの連携もスムーズ。クラウド同期で複数デバイスでの編集が可能です。Adobe Premiere Proの詳細はこちら
- Final Cut Pro(Mac): Macユーザー向けのプロフェッショナルな動画編集ソフト。高速な処理性能と直感的な操作性で、高品質なムービー制作が可能です。
- kitto(Webサービス/スマホ対応): スマホで簡単に高品質な結婚式ムービーが作成できるWebツールです。特別な編集知識は不要で、写真やコメントを準備するだけでテンプレートに当てはめて作成できます。無料お試し作成も可能です。
- レコフォト for Wedding(iOS/Android): 結婚式専用のオープニングムービーが自作できるアプリで、人気アーティストの楽曲も使用でき、著作権にも配慮されています。
アプリ・ソフトの選び方とダウンロード方法
アプリを選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう。
- 操作のしやすさ: 初心者の方は、直感的に操作できるシンプルなUIのアプリから始めるのがおすすめです。
- 必要な機能: カット、BGM、テキスト、エフェクトなど、最低限必要な機能が揃っているか確認しましょう。
- 対応OS: お使いのスマホやPCのOSに対応しているか確認しましょう。
- 予算: 無料で済ませたいか、多少費用をかけても高機能なものを使いたいか。
ダウンロードは、iPhoneの場合はApp Storeから、Androidの場合はGoogle Playストアから行います。PCソフトの場合は、各公式サイトからダウンロード・インストールしてください。
3. 初心者でも安心!オープニングムービー作成のステップバイステップガイド
初めての動画編集でも大丈夫!以下のステップに従えば、簡単にオープニングムービーを作成できます。
1. シナリオ・構成の作成
ムービー制作の第一歩は、どんな内容にするかを決めることです。お二人の出会いからプロポーズまで、思い出の写真を時系列で並べる、ゲストへの感謝のメッセージを盛り込むなど、ストーリーを考えましょう。 上映時間はゲストが飽きずに楽しめるよう、2~4分程度が目安です。 披露宴の開始を告げ、ゲストの期待感を高める役割があるため、テンポの良い構成を心がけましょう。
オープニングムービーの構成例としては、印象的なイントロ、二人の自己紹介(誕生から近況まで)、馴れ初め、家族や友人への感謝のメッセージ、そして「それでは披露宴スタート!」のようなメッセージが一般的です。

ゲストの皆さんが飽きずに楽しめるよう、テンポの良い構成を心がけましょう。感動と笑いのバランスも大切です。
2. 写真・動画素材の準備と整理
シナリオに沿って、使用する写真や動画クリップを選びます。スマホのカメラロールから選ぶだけでなく、古い写真や友人から提供された素材も活用しましょう。 選んだ素材は、編集アプリに取り込む前に、日付やテーマごとにフォルダ分けして整理しておくと、後々の作業がスムーズになります。高画質な素材を選ぶことで、仕上がりのクオリティが格段に向上します。
3. プロジェクトの作成と基本編集(トリミング、カット、コピー、ペースト)
選んだアプリを開き、新しいプロジェクトを作成します。そして、準備した写真や動画クリップをタイムラインに取り込みましょう。
基本的な編集操作は以下の通りです。
- トリミング: クリップの不要な部分を切り落とし、必要な部分だけを残します。
- カット: クリップを途中で分割し、不要な部分を削除したり、順番を入れ替えたりします。
- コピー&ペースト: 同じクリップを複数回使いたい場合や、別の場所に移動させたい場合に便利です。
4. トランジションとエフェクトの追加
シーンとシーンの切り替わりをスムーズにする「トランジション」や、映像に特殊効果を加える「エフェクト」を追加しましょう。アプリ内のライブラリから好きなものを選び、タイムライン上のクリップ間にドラッグ&ドロップするだけで簡単に適用できます。ただし、多用しすぎるとかえって見づらくなるので、シンプルで効果的なものを選ぶのがコツです。
5. テキスト・タイトルの挿入とデザイン
オープニングムービーには、新郎新婦の名前、日付、メッセージ、各シーンの説明などのテキストを挿入しましょう。フォントの種類、サイズ、色、配置、アニメーションなどを工夫することで、映像のメッセージ性が高まります。特に冒頭のタイトルは、ムービーの印象を左右する重要な要素です。
6. 音楽・効果音・ナレーションの選定と調整
音楽はムービーの雰囲気を決定づける重要な要素です。結婚式のテーマやシーンに合ったBGMを選びましょう。感動的なシーンにはしっとりとした曲、楽しいシーンにはアップテンポな曲など、メリハリをつけるのがおすすめです。 また、効果音やナレーションを加えることで、より感情豊かなムービーになります。音楽の著作権には十分注意し、フリー音源を利用するか、使用許可を得るようにしましょう。

音楽の音量は、ナレーションや重要な音声が埋もれないよう、映像に合わせて適切に調整しましょう。フェードイン・フェードアウトも効果的です。
4. 著作権をクリアする!音楽・素材利用の重要ポイント
結婚式ムービーを自作する上で、最も注意すべき点が「著作権」です。せっかく作ったムービーが上映できない、といったトラブルを避けるためにも、正しい知識を身につけておきましょう。
結婚式ムービーと著作権の基本
結婚式で市販の楽曲を使用する場合、主に以下の2つの権利が関わってきます。
- 演奏権: 会場でBGMとして楽曲を流す際に発生する権利です。通常、結婚式場がJASRAC(日本音楽著作権協会)と包括契約を結んでいれば、新郎新婦が個別に手続きをする必要はありません。
- 複製権: ムービーに楽曲を組み込む(コピーする)際に発生する権利です。市販のCD音源をムービーに直接使用する場合、JASRACとは別に、レコード会社などの「著作隣接権」もクリアする必要があります。
個人でレコード会社に直接許可を得るのは非常に困難です。そのため、結婚式ムービーに市販曲を使用する場合は、ISUM(一般社団法人音楽特定利用促進機構)という団体を通じて申請するのが一般的です。 ISUMに登録されている楽曲であれば、式場や代行業者を通じて正規の手続きを行うことができます。自作ムービーを持ち込む前に、必ず式場の担当者に相談し、ISUMの利用可否や手続き方法を確認しましょう。
著作権フリー・商用利用可能な音楽・画像・動画素材サイトの活用
著作権の問題を気にせず、安心してムービー制作を進めるためには、著作権フリーや商用利用可能な素材を活用するのがおすすめです。
- フリー音楽素材:
- Free Music Archive: 多様なジャンルの楽曲が揃っています。
- YouTube Audio Library: YouTubeクリエイター向けに提供されている無料の音楽ライブラリです。
- DOVA-SYNDROME: 著作権フリーのBGMや効果音が豊富に揃っています。
- 甘茶の音楽工房: 温かい雰囲気の楽曲が多く、結婚式にもおすすめです。
- フリー画像・動画素材:
- Pexels: 高品質な写真や動画素材が豊富に揃っています。Pexelsは特におすすめのサイトです。
- Pixabay: 写真、イラスト、動画、音楽など、幅広いジャンルの素材が無料で利用できます。
- Unsplash: 美しい高解像度の写真が多数公開されています。
- moolike: 結婚式ムービーに特化した無料動画素材を配布しています。

フリー素材を利用する際は、必ず「商用利用可能か」「クレジット表記が必要か」など、各サイトの利用規約を確認してくださいね。特に結婚式での使用は「私的利用」とみなされない場合が多いので注意が必要です。
5. クオリティを高める!デザインと演出のコツ
せっかく自作するなら、プロのような仕上がりを目指したいですよね。ここでは、ムービーのクオリティを格段に上げるデザインと演出のコツをご紹介します。
視覚的に魅力的なデザインの基本原則
ムービー全体に統一感を持たせることが、プロフェッショナルな印象を与える鍵です。以下の原則を意識してみましょう。
- バランス: 画面内の要素(写真、テキスト、余白など)の配置に気を配り、視覚的なバランスを取りましょう。
- コントラスト: テキストと背景の色にコントラストをつけ、読みやすくします。特に、暗い背景に暗い文字、明るい背景に明るい文字は避けてください。
- リズム: カットの長さやトランジションの速さに変化をつけることで、映像にリズム感が生まれます。単調にならないよう、緩急をつけるのがポイントです。
- 統一感: 使用するフォント、カラーパレット、エフェクトの種類を統一することで、まとまりのある印象になります。複数のフォントや色を使いすぎると、ごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。
カラーコーディネーションとフォント選びのポイント
結婚式のテーマカラーや雰囲気に合わせた色使いを心がけましょう。例えば、ロマンチックな雰囲気ならパステルカラー、モダンな雰囲気ならモノトーンにアクセントカラーを加えるなど。フォントも同様に、ムービーの雰囲気に合ったものを選び、種類を絞って統一感を持たせることが大切です。読みやすさを最優先に考え、特にゲストへのメッセージは明朝体やゴシック体など、視認性の高いフォントを選びましょう。
映像効果と演出アイデア(スローモーション、フェード、アニメーションなど)
アプリの機能を活用して、視覚的な魅力を高めましょう。
- スローモーション/早送り: 特定のシーンを強調したり、時間の流れを表現したりするのに効果的です。感動的なシーンではスローモーション、楽しいシーンでは早送りなど、メリハリをつけましょう。
- フェードイン/フェードアウト: シーンの始まりと終わりを自然につなぎ、感動的な雰囲気を演出します。特に、ムービーの冒頭や終盤に使うと効果的です。
- ズームイン/ズームアウト: 視覚的な動きを加え、注目させたい部分を強調します。写真に動きがない場合でも、ズーム効果を加えることで単調さを解消できます。
- パン/チルト: 写真に動きをつけ、単調さをなくします。写真全体を見せたい場合や、特定の被写体を追うように見せたい場合に有効です。
- アニメーション: テキストやイラストに動きを加えることで、より楽しく、印象的なムービーになります。ただし、派手すぎるとメッセージが伝わりにくくなるため、控えめに使うのがコツです。
- 映画の予告編風: 二人を主役にした映画の予告編のような構成で、ドラマチックな音楽や字幕を使い、映画のような世界観を演出できます。
- ゲームやアニメ風: 人気ゲームやアニメのパロディを取り入れることで、ゲストに親しみやすさと笑いを提供し、期待感を高めます。ただし、著作権には十分注意が必要です。

視覚効果は「ここぞ」という場面で効果的に使うのがポイントです。使いすぎると逆効果になることもあるので、バランスを意識しましょう。
6. 効率アップ!テンプレートとフリー素材の活用術
一から全てを作るのは大変…という方でも、テンプレートやフリー素材を活用すれば、時間と手間を大幅に節約しながら、プロ並みのムービーを作成できます。
無料で使えるテンプレートサイト
デザインの知識がなくても、プロが作ったようなムービーが作れるのがテンプレートの魅力です。無料で利用できるサイトもたくさんあります。
- Canva: 多様なデザインテンプレートが揃っており、直感的な操作で写真やテキストを入れ替えるだけで簡単にムービーが作成できます。Canvaの詳細はこちら
- Adobe Express(旧Adobe Spark): Adobeが提供する無料のオンラインツール。豊富なテンプレートと簡単な操作で、SNS向けの動画やプレゼンテーション動画も作成できます。
- invideo: 無料で利用できる結婚式ムービーテンプレートが豊富にあります。
- nf-bridal: 結婚式ムービーに特化した無料テンプレートを提供しています。
- kitto: 無料お試し作成が可能な結婚式ムービー作成Webツールです。
- Microsoft Office(PowerPointなど): PowerPointでも写真や文字を入れるだけで簡単にプロフィールムービーが作成できる無料テンプレートが公開されています。
有料テンプレートのメリットと購入先
有料テンプレートは、無料のものよりもさらに高品質で、デザインのバリエーションも豊富です。よりオリジナリティやプロフェッショナルな仕上がりを求める方におすすめです。
- Envato Elements: 動画テンプレートだけでなく、音楽、写真、フォントなど、クリエイティブ素材が定額制で使い放題のサービスです。
- Motion Array: 高品質な動画テンプレート、ストック映像、音楽などが豊富に揃っています。

有料テンプレートは一度購入すれば、他のイベントや記念日にも再利用できる場合が多いので、長期的に見るとお得な選択肢になることもあります。
テンプレートのダウンロードとカスタマイズ方法
テンプレートの使い方は非常に簡単です。
- テンプレートサイトから、イメージに合ったテンプレートを選び、ダウンロードします。
- 対応する動画編集ソフトやアプリでテンプレートを開きます。
- テンプレート内の写真や動画を、ご自身の素材に差し替えます。
- テキストやコメントを、お二人のメッセージや情報に書き換えます。
- BGMを自由に挿入し、調整します。
- 完成したムービーを出力します。
テンプレートを活用することで、デザインの知識がなくてもプロ級のムービーが作成可能です。特に、結婚式ムービーに特化したテンプレートは、著作権フリーのBGMが付属している場合もあり、安心して利用できます。
7. 結婚式当日!トラブルなく上映するための最終チェックと注意点
せっかく時間をかけて作ったオープニングムービーも、当日スムーズに上映できなければ台無しです。ここでは、結婚式当日にトラブルなく上映するための最終チェックと注意点をご紹介します。
式場との事前確認が最も重要
ムービーを自作することを決めたら、まず最初に式場の担当者にその旨を伝え、以下の点を必ず確認しましょう。
- 持ち込みの可否と費用: 式場によっては、ムービーの持ち込み自体が禁止されていたり、持ち込み料や上映料が発生したりする場合があります。
- マニュアルの確認: ほとんどの式場には、ムービー制作に関する詳細なマニュアルが用意されています。アスペクト比(スクリーンの横と縦の比率)、推奨されるファイル形式(DVD-Videoが一般的)、テロップの表示範囲、映像の前後に入れる黒画面の有無、音源の再生タイミングなど、細かく確認しましょう。
- テスト上映の実施: 結婚式本番前に、必ず式場でテスト上映を行いましょう。 自宅のPCやスマホでは問題なく再生できても、式場の機材との相性で音ズレや画質の劣化、再生不可といったトラブルが発生する可能性があります。
- 搬入日と提出形式: 完成したムービーの搬入日や、DVDなどの提出形式を事前に確認し、余裕を持って準備を進めましょう。
式場との連携を密にすることで、当日の予期せぬトラブルを未然に防ぎ、安心してムービーを上映できます。
映像・音声の最終チェックポイント
テスト上映時や最終確認の際に、以下の点に注意してチェックしましょう。
- 画質・音質: 映像がぼやけていないか、音が小さすぎたり大きすぎたりしないか、ノイズが入っていないかを確認します。
- アスペクト比: 式場のスクリーンに合ったアスペクト比(16:9または4:3)で作成されているか確認しましょう。
- 再生時間: 2~4分程度の推奨時間を守れているか確認します。長すぎるとゲストが飽きてしまう可能性があります。
- 誤字脱字: テキストやメッセージに誤字脱字がないか、複数人で確認しましょう。
- 著作権: 使用している音楽や素材が、すべて著作権をクリアしているか最終確認します。
万が一のトラブルに備える
どれだけ準備をしても、予期せぬトラブルが発生する可能性はゼロではありません。万が一に備えて、以下の対策をしておくと安心です。
- 予備のDVD/USBを用意: 複数の形式でムービーを保存し、予備を用意しておきましょう。
- データバックアップ: 作成したプロジェクトデータや素材は、クラウドストレージや外付けHDDにバックアップを取っておきましょう。
- トラブル時の対応を式場と相談: 万が一ムービーが上映できない場合の代替案(BGMのみ流す、司会者による紹介など)を、事前に式場と相談しておくと良いでしょう。

結婚式当日は、新郎新婦もゲストも楽しみにしています。事前の準備と確認を徹底し、最高のオープニングムービーで披露宴をスタートさせましょう!
まとめ:スマホで最高のオープニングムービーを自作しよう!
この記事では、スマホで結婚式のオープニングムービーを自作するための全ステップを、アプリの選び方から著作権対策、当日トラブルなく上映するための注意点まで、網羅的に解説しました。
スマホアプリの進化により、今や誰でも手軽にプロ顔負けのハイクオリティなムービーを作成できる時代です。自作することで、費用を抑えつつ、お二人の個性や想いを最大限に表現した、世界に一つだけの感動的なオープニングムービーを作り上げることができます。
大切なのは、事前の準備と式場との綿密な連携、そして著作権に関する正しい知識です。この記事でご紹介した情報を参考に、ぜひお二人の最高の結婚式を彩るオープニングムービー制作に挑戦してみてください。きっと、ゲストの心に深く刻まれる、忘れられない一日となるでしょう。
オープニングムービー以外にも、結婚式にはプロフィールムービーやエンドロールムービーなど、様々な映像演出があります。それぞれの役割や作り方を知ることで、より一層感動的な結婚式を演出できます。


