ムービーメーカーでは音を消す編集も簡単に行うことが出来ます。BGMやナレーションの入った動画素材を利用して編集を行う場合には、元々入っている音を一度消して編集で改めてBGMやナレーションを追加したいという事もしばしば起こります。ムービーメーカーでは動画全体の音を消したり、部分的に音を消す編集が可能です。このページではムービーメーカーを使って動画内の音を消す方法についてまとめてご紹介しています。
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ムービーメーカーで音を消す方法の選択肢
ムービーメーカーで音の編集を行って音を消す方法にはいくつかのパターンがあります。
- ボリュームをゼロにして聞こえなくするという方法
- 音を消してムービーとして出力する方法
- 部分的に特定の箇所だけ音を消す方法
詳しくそれぞれのパターンでの音の消し方を見ていきましょう。
ボリュームを0にする方法
ムービーメーカーで音を消す編集で最もスタンダードな方法です。音の入った動画クリップを選択したらダブルクリックして「ビデオツール」タブを開きます。「ビデオボリューム」の項目をクリックして、ボリュームを0に(左に)調整しましょう。これで動画クリップ全体から音を消すことが出来ます。いくつかの動画クリップを混ぜながら動画編集を行っている場合にはこの方法が有効です。
音を消してムービーとして出力する方法
この方法は出力する時の書き出し設定で、音をムービーに含めることなく書き出しを行うという方法です。
「ホームタブ>ムービーの保存>カスタム設定の作成」から進むと、出力するムービーの設定を細かく行うことが出来ます。ここで「オーディオ無し」を選択すると、オーディオデータが一切含まれていない状態のムービーを出力することが出来るようになります。この方法では出力するムービー全体から音を消します。出力時の設定なので、編集プロジェクトでボリュームの編集が行われていても行われていなくても関係なく、すべての音を消します。
前述のボリュームをゼロにする方法では、「ムービーデータ内に一応音のチャンネルも含まれているのですがボリュームがゼロなので聞こえない」というものでした。しかしこの音を消して出力する方法では、音のチャンネル自体を除去してしまうのでムービーデータが少し軽くなります。また編集でのボリューム調整は関係なくなります。どちらでも見た目で分かる範囲に大きな違いはありませんので、ボリュームを0にする方法でもどちらでもやりやすい方法を選択しましょう。
部分的に音を消す
動画クリップ内の一部分だけ音を消したいという事もしばしばあるケースです。ムービーメーカーでは部分的に音を消すことも可能です。とは言ってもムービーメーカーのボリュームコントロールは他の動画編集ソフトであるようなキーフレームを使った細かい制御が出来るわけではありません。ムービーメーカーで動画クリップから部分的に音を消す場合には「分割」機能と「フェードイン」「フェードアウト」を活用します。
まず動画クリップ内で音を消したい領域を時間のインジケータを合わせてから分割していきます。2度分割を行うと、特定の一部分だけを孤立させることが出来ます。
孤立した動画クリップのボリュームを0にして音を消します。
その後前後に隣接する動画クリップの音を「フェードアウト(前の動画クリップ)」と「フェードイン(後ろの動画クリップ)」を行ってあげると、ボリュームが徐々に下がっていき0になり、またボリュームが徐々に上がってくるという、部分的に音を消す編集が出来ます。フェードいにゃフェードアウトを使わない編集もできますが、音がブツっと切れるのでその点は注意しましょう。
ムービーメーカーで音を消す機能の限界
ムービーメーカーで音を消すことは可能ですが、部分的に音を消したりボリュームを微妙に下げたりといった微妙なコントロールはムービーメーカーはとても苦手です。徐々にボリュームが下がってきて特定の音量で(小さな音で)止まり、またボリュームが上がってくるといった繊細な音の編集はムービーメーカーでは行うことが出来ません。
部分的に音を消したり下げたり上げたりする編集は、通常キーフレームでコントロールする編集方法がどちらかというと一般的で標準的な編集方法です。ムービーメーカーでは音の編集にキーフレームを使った編集が出来ないので分割の機能をどうしても使う必要が生じます。分割を使う方法は後からボリューム編集のタイミングを微調整したくなった時にとても面倒な方法なので、ムービーメーカーだけの独特な編集方法として覚えておくと良いでしょう。音のコントロールが苦手というのもムービーメーカーの機能的な限界の1つですが、工夫しながら動画編集を楽しみましょう。