iMovieでは挿入した音楽ファイルやビデオクリップの音量を自由にコントロールすることが出来ます。音を大きくしたり小さくしたりとBGMやビデオクリップ間で音量のコントロールを行う編集がiMovieでは可能です。フェードインやフェードアウトの設定も行うことが出来ますので、BGMやビデオの声など色々な音の比率を細かく編集していくことも出来ます。このページではiMovieで音量を細かく調整する方法についてご紹介しています。
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iMovieで音量を調整する方法
音量を示す波形を表示する
挿入した音楽ファイルの音量調整を行うためには、音の大きさを表す波形を表示させる必要があります。波形表示が出来ていない場合は、タイムラインの右上にある「設定」メニュを開き、「波形を表示」をONにします。
音量コントロールの表示
音量をコントロールするためのコントロールメニューは、波形上に表示されている横の直線です。この線を利用すると直感的に音量を調整することが出来ます。
音量を調整する
音量をコントロールする横方向の直線をドラッグして上下させることで、音量を変更することが出来ます。元々の音量を100%とし、その音量に対する比率でボリュームを指定することが出来ます。
一部分だけのボリュームを調整する方法
一部分を範囲選択する
オーディオクリップの特定の部分をキーボードの[R]キーを押しながらドラッグすると、一部分だけを範囲選択することが出来ます。
一部分だけのボリュームを調整する
部分選択が出来ている状態でオーディオコントロール用の直線をドラッグすると、自動的にキーフレームが挿入されて一部分だけの音量を調整することが出来ます。
ボリュームを自由にコントロールする方法
iMovieではボリュームのコントロールをキーフレームを利用して自由自在にコントロールすることも出来ます。1つのBGMや動画クリップの中でも、特定の部分の音量を大きくしたり小さくしたりと詳細に調整したい場合も多々ありますが、複雑なボリュームコントロールも可能です。
ボリュームにキーフレームを追加する
波形を表示している状態で音量をコントロールする線を[Option/ Alt]キーを押しながらクリックすると、キーフレームを追加することが出来ます。キーフレームを挿入したポイントから、別の音量に変化させることが出来ます。最低でも2つ以上のキーフレームが必要です。
キーフレームで音量をコントロールする
キーフレームはドラッグして上下に動かすことが出来ます。特定のキーフレームからボリュームを徐々に下げていき、一定のボリュームで停止するといったボリュームのアニメーションを作成できます。キーボードの[Shift]キーを押しながら複数のキーフレームを選択して、その後ドラッグで上下させることも出来ます。
ポイント:キーフレームは左右にも移動できます
キーフレームを左右にドラッグすることで、音量が変化するタイミングを変化させることが出来ます。ビデオクリップの音や効果音などを実際に聞きながら、細かくタイミングの調整を行いましょう。
特定の音だけを目立たせる方法
ビデオクリップやBGMトラック、効果音トラックなどに様々な音が同時に入っている場合には、特定の音を目立たせようとするとキーフレームの手動管理では少々面倒です。iMovieでは一時的に優先したい音だけを目立たせて、他の音のボリュームを一時的に下げる機能も搭載されています。ビデオクリップの音声だけを目立たせたいので、一時的にBGMの音量を下げたいといった場合にも簡単に編集することが出来ます。
目立たせたい音声が含まれたクリップを選択する
ここでは例としてビデオクリップの音声だけを目立たせたい、という設定で編集してみます。音を優先したいビデオクリップを1つ選択します。
他の音を下げるメニュー
「音量>ほかのクリップの音量を下げる」メニューから、選択したビデオクリップ以外の音を自動的に小さくすることが出来ます。
ボリュームの下げ幅の微調整
ビデオクリップ以外の音のボリュームをどの程度下げるのかは、「ほかのクリップの音量を下げる」の横に表示されているスライダーを調整することで調整できます。
波形で下げ幅を視認できます
他のクリップの音が下がっていることは波形からも確認できます。目立たせたい音に視聴者を集中させたい時にはこのテクニックは簡単に利用できます。ボリューム編集時には是非活用してみましょう。
ポイント:ビデオクリップ全体が音量優先の対象となる点に注意
「ほかのクリップの音を下げる」を適用すると、簡単に他のBGMファイルの音量を下げることが出来ますが、ビデオクリップ全体が優先されてしまう点には注意が必要です。ビデオクリップ内の一部分、例えば一言何か面白いセリフを言ったりリアクションの瞬間だけを目立たせたいといった場合には不向きです。前述のキーフレームを使った方法や範囲選択によって細かくボリュームコントロールする方法がもっとも効果的で融通が効く方法となります。