AviUtlでは制御文字という機能を活用してテキストの中から特定の行や文字だけデザインを変更したりアニメーションを加えたりすることが出来ます。標準機能の活用だけでは難しい文字単位での調整を行う場合にはこの制御文字を活用する必要が出てきます。このページではコメントテキストの中から特定の文字や行だけの位置を変更する方法についてご紹介しています。
動画テンプレートなら編集も簡単
無料でも使えるのに、使わないのはもったいないかも。今すぐダウンロード。
制御文字とは?
制御文字というのはAviUtlでコメントを柔軟にコントロールするために利用できる特殊な文字列の事です。<c2><w3><r10>といった特殊な形式の文字列がAviUtlでは編集上の指示として認識され、表示タイミングやデザインなどをコントロールすることが出来ます。
通常のテキスト編集機能を利用する場合、すべてのテキストが1つとして扱われるため、テキスト全体が全て同じ位置や同じ色になります。しかしこの特殊文字を活用することで、1つのコメントテキストの中から特定の行や文字列だけをお好みの形式に調整することが出来るようになります。AviUtlでの高度な編集では欠かすことが出来ない機能ともいえるかもしれません。
テキストの表示位置を調整するための制御文字
位置制御のための制御文字の書き方
コメントの位置変更は単純に画面上でのドラッグが一番行いやすいですが、座標で正確にコントロールしたい時もしばしばあります。そんな場合には設定ダイアログからの調整が可能ですが、制御文字でも行うことが出来ます。位置制御のための書き方は以下の書式です。
- <p X座標 , Y座標, Z座標>
※Z座標は省略することも出来ます
位置を制御文字でコントロールする場合の具体的な書き方
位置を指定したい文字の先頭側に制御文字を配置して入力します。以下のように入力すると、各行がバラバラな位置に配置されます。
- <p800,0>この文字は右上に表示して
<p100,500>この行は左下に表示
<p300,300>さらにこの文字は中央付近に表示したいです
ポイント:元々の位置からの相対的な位置になります
元々表示されていたテキストオブジェクトからみてどの程度座標を移動させるのか?という指定になります。そのため、元々のテキストオブジェクトの表示位置からみた相対的な位置として最終的な表示が決定されます。AviUtlでは座標の起点の[0.0]が[左上]を指しますので、テキストオブジェクトそのものの位置を画面の左上付近に配置すると、画面全体の位置に座標を移動させることが出来るようになります。
また、マイナスの座標を入力すると表示が切れてしまうので注意しましょう。元々のテキストオブジェクトの位置を変更することで柔軟な位置に対応させます。