結婚式でプロフィールムービーに最適な写真の枚数はあるのでしょうか?厳密に何枚以内でなくてはならないという決まりは全くないので枚数に関しては自由すぎて決めかねていると言う方も多くおられることでしょう。大抵はプロフィールムービーの作成に入る前の段階で実家から幼少期のアルバムを取り寄せて写真選びを行います。この写真選びの段階である程度写真枚数を選んでおきたいのですが、なかなか絞れないですよね。このページでは目安となる枚数や写真の選び方、そして枚数選びに大きく関係してくる全体の構成やコメントと写真の関係性についてをまとめてご紹介しています。
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プロフィールムービーの枚数を決める上でまず考えたい点
一般的にはプロフィールムービー全体は5-8分が標準です
プロフィールムービーは一般的には5-8分程度の長さで上映されます。全体の長さをだいたいその程度に合わせるとすると、写真1枚1枚に対してもおおよその長さを設定して全体の時間割り振りを検討する事ができます。
全体の長さだけで終わらせずに、写真1枚1枚をどのように見せたいのかもとてもたいせつなポイントになります。どのように見せたいのかという見せ方が写真1枚1枚の長さに大きく関係して来ます。
- 具体的にはコメントをしっかり添えてエピソードを伝えながら写真をじっくり見せたいのか?
- パッパッパと写真をテンポ良く切り替えてしまって良いのでコメントはあまり多くなくて良いのか?
コメントを見せながらだって写真1枚に付き4-5秒もあれば十分でしょ、とお考えの貴方!!
写真ごとにコメントをつけるつもりなら1枚に付き4-5秒じゃ全然足りませんよ。詳しくみていきましょう。
プロフィールムービーの基本構成とそれぞれの時間
プロフィールムービーの基本構成は以下の通りで、写真の紹介以外にも冒頭にタイトルを挿入したり最後にも挨拶の言葉や日付を挿入したりするのが一般的です。
- 冒頭タイトルもしくは挨拶の言葉 20秒程度
- 新郎パート紹介タイトル 7-10秒
- 新郎パートのスライドショー
- 新婦パートの紹介タイトル 7-10秒
- 新婦パートのスライドショー
- 二人パートの紹介タイトル 7-10秒
- 二人パートのスライドショー
- 全体を締めくくる挨拶の言葉や日付 20秒程度
メインとなるスライドショー以外の部分で概ね1分程度は利用することになります。この1分程度の時間を差し引くと4-7分程度が新郎、新婦、二人の3パートに大して許される残りの時間ということになります。
- 全体の時間が概ね5-8分
- コメントやタイトル部分で1分程度は使うので実際は4-7分を3パートに分けなければならない
写真1枚の表示時間は何秒?
次に考慮する必要が出てくる点が写真1枚あたりの表示時間でしょう。写真の表示時間に関しては色々な見せ方と狙いも絡む部分なので色々な手法があってよいと思いますが、一つアドバイスさせていただくことができるとするならば、コメントの文字数と表示時間の関係です。
コメントや字幕は1秒間あたり4文字程度しか認識できないと一般的に言われています。人間の能力としてこれ以上の文字を見せられても、認識できない人が出てくるという訳です。文字だけ読むならもっと早く普通に読めるのですが、メインコンテンツとなる映像や写真と並行しながら見る字幕なので、通常の速度よりも遅くなります。
写真1枚の表示時間を決定する際にはこのコメントの文字数とのバランスも考慮する必要があります。
コメントをしっかり見せつつ写真も見せつつなのであれば、写真1枚あたり9-10秒程度は必要です。9-10秒って長くね?と思われた方がほとんどかと思いますので、詳細を見てみましょう。
- トランジション効果で写真の前後1秒ずつ合計2秒は削られる
- これで残りは7-8秒
- 7-8秒を文字数に換算すると28-32文字
- 本日はお忙しいところご出席いただき誠にありがとうございます(これが29文字)
写真のために9秒の枠をとったとしても、その前後1秒ずつがトランジションと呼ばれる切り替えアニメーションに当てられることが多く、実際の表示時間は2秒少ない7秒程度になります。初心者の方ほどこのトランジション効果が全体に与える時間への影響を軽視しがちかもしれません。トランジション効果も忘れてはいけませんよ。
プロフィールムービーに最適な写真の枚数は?
では一般的なプロフィールムービーの時間5-8分からタイトルや挨拶文のおおよその目安時間1分を抜いた4-7分(240秒から420秒)という残り時間をさらに均等に割って3等分して各パートごとの時間から枚数を割出して行きましょう。
5分のプロフィールムービーの場合
全体で5分のプロフィールムービーから1分引いて残り時間は4分です。秒数にして240秒。これを3等分すると新郎、新婦、二人各パートが持てる時間は80秒ということになります。1分20秒しかないという訳ですね。ちなみに5分のプロフィールムービーは平均と比べて短めの部類です。
- 5分のプロフィールムービーでは各パートの持ち時間がおよそ80秒
ここから、写真1枚あたり9秒とってみると9-10枚程度という枚数が計算できます。トランジション効果の前後の1秒は写真が重なり合うことで1秒ずつ少なくなり全体としては実際には10秒程度表示ができる計算になります。
- コメントもしっかり伝えられる9秒で枠を確保していくと10枚程度
- 7秒ならトランジションで実質表示は5-6秒 枚数は12-14枚程度
- 枚数を増やしたければコメントを簡潔にするか、減らすか、消すか、考える必要が出てくる
8分のプロフィールムービーの場合
全体で8分となるプロフィールムービーの場合にはどうなるでしょうか?こちらもタイトルや紹介コメントの文としておよそ1分程度の時間を差し引いて残り時間が7分です。秒数にして420秒。これを3パートで均等に分けると140秒です。こちらだと少しゆとりが出て2分20秒程度時間があることになります。
- 8分のプロフィールムービーでは各パートの持ち時間がおよそ140秒(2:20)
ここからさらに9秒で枠をとるとトランジション効果が重なり合う部分も考慮しておよそ17-18枚程度の枚数が見えてきます。
- 9秒なら17-18枚 トランジションありなら表示時間は7-8秒
- 7秒なら23-24枚 トランジションありなら表示時間は5-6秒
時間に余裕がある分写真の枚数にもかなりゆとりを持たせることができます。
写真の枚数を増やすために必要なこと
プロフィールムービーの写真枚数を増やして、たくさんの写真を使ったプロフィールムービーを作成することももちろんできます。しかしこのページで取り上げたように、コメントの長さやトランジション効果の有無によって、必要となる写真1枚あたりの時間が決まってきてしまう難点があります。しかしポインントを抑えれば枚数を増やす編集ももちろん可能です。ポイントは3つです。
コメントを無くすもしくは大幅に減らす
前述の通りコメントを添付するプロフィールムービーとするのであれば、コメントを読むための時間を考慮する必要がどうしても生じてきてしまいます。なので1枚あたりの時間を短縮して全体の枚数を増やすためには、コメントを大幅に減らすかなくす必要が出てきます。
- 写真だけであればぱっぱっぱと切り替えても視認することができます。
グループ分けしてコメントを付与する
写真1枚1枚に対してコメントをつけるのではなく、数枚を1つのグループとして考えてそのグループに対してコメントを加えます。似たような写真を複数組み合わせることでエピソードを写真だけでも膨らませることができます。
例えば・・・
- 「みんなで富士山登ったね」のコメントに対して
- 富士山を登ったメンバー一人一人の写真を2秒程度ずつぱっぱと切り替えていったり、同時に複数枚を表示することで5枚とか10枚の写真を表示することもできます。
こういったグループ分けして複数枚を切り替えていく編集はNONNOFILMのAfter Effects版テンプレートでは標準で行うことができます。
https://www.nonnofilm.com/self/tutorial_ae_template/tutorials/8_fade.html
トランジション効果をなくす 編集をシンプルにする
意外と盲点ですが、トランジション効果自体にも結構な時間を実際には奪われることになります。もちろん個性を持ったデザイン的なモーショングラフィックス表現として、いわゆる「トランジション」のような表現は欠かすことができません。いわゆる「トランジション」らしいトランジション意外にも3D空間内を移動する演出、アルバムを開く演出、ダンスするキャラクターが出てくるまでの時間等々、デザインやアニメーションにこだわればこだわるほど、メインコンテンツ「以外」の表示時間がどうしても増えてきます。
なので、単純に写真をたくさん見せたいのであれば、デザインとかアニメーションとか、写真意外の部分って結構時間とるので、もうデザインするのはやめてしまったらいんじゃないかな?という本気の提案です。
トランジション効果を一切加えなければ、7秒枠でトランジションありの9秒と同じ写真の表示時間を持たせることができて、枚数も大幅に増えることになります。
デザインやアニメーションを重視するのか、表示できる枚数を優先させるのか、テンプレートを活用してグループ単位でコメントをつけるのか等々選択肢が色々ありますので、都合のよいやり方を見つけてみてください。