AviUtlでシーンチェンジを適用する方法

AviUtlでは場面の切り替わり効果をシーンチェンジという呼び方で呼んでいます。通常の動画編集でいうところのトランジションという切り替わり効果と同じ意味を持つ言葉です。AviUtlではこの場面転換用のシーンチェンジ効果も様々用意されています。トランジション無しで素材同士をカット編集した場合には素材同士が一瞬でパパっと切り替わってしまいますが、シーンチェンジを用いることでフェード効果を持った切り替わりや回転やワイプといったアニメーション効果を持ったトランジションを挿入することが出来ます。このページではAviUtlでのシーンチェンジの基本操作についてご紹介しています。

シーンチェンジとは?

場面の転換時に挿入される切り替わりのアニメーション効果の事を「シーンチェンジ」とAviUtlではよんでいます。このシーンチェンジという言葉は直感的にどのような効果なのか理解しやすいですが、動画編集ソフトの中ではあまり一般的な言葉ではなく一般的には「トランジション」と呼ばれています。トランジション効果とシーンチェンジは同じ意味を持っていると理解しておいて大丈夫です。どちらもシーンの切り替わり時に挿入される切り替わり効果の事を指しています。

上記画像はAviUtlのトランジション効果の例。

シーンチェンジを適用する

シーンチェンジはフィルタオブジェクトの一種として挿入を行います。タイムラインのお好みのレイヤーに、シーンチェンジ用のオブジェクトを追加して編集を行っていく流れになります。

シーンチェンジ適用前の編集中タイムライン

トランジション効果を挿入しますので、動画や画像をつなげた状態で以下のようにタイムラインに配置しています。シーンチェンジの無い状態ですので、素材と素材はパッと一瞬で切り替わってしまう状態になっています。

シーンチェンジ用のオブジェクトを挿入する

タイムラインの空白を右クリックして、「フィルタオブジェクトの追加」から「シーンチェンジ」を選択します。

シーンチェンジ用のオブジェクトが挿入された

タイムラインにシーンチェンジ用のオブジェクトが挿入されたのを確認できます。このシーンチェンジオブジェクトを切り替わり効果の2つめのオブジェクトの開始時間にピッタリ合うように配置します。

シーンチェンジ効果の選択

シーンチェンジ用のオブジェクトが配置されたら、シーンチェンジのアニメーション効果を選択しておきましょう。シーンチェンジオブジェクトの設定ダイアログを開き、プルダウンメニュー内からお好みのトランジション効果を選択します。AviUtlではこの一覧の中からトランジション効果を選択して挿入することになります。

シーンチェンジオブジェクトの調整

シーンチェンジ効果の時間を指定する

シーンチェンジオブジェクトもドラッグして時間の長さを変更することが出来ます。端を自由にドラッグしてお好みの時間に変更を行いましょう。シーンチェンジに充てられる時間は、通常の動画編集では1秒から2秒程度が一般的です。映画のシーン切り替えなどでは5秒程度かけてゆっくりと場面を切り替えていく事もありますので必要に合わせてお好みの時間に調整を行いましょう。

シーンチェンジのタイミング調整

シーンチェンジオブジェクトのタイミングも、オブジェクトを左右にドラッグすることで変更できます。シーンチェンジオブジェクトの開始時間がトランジション効果の利き具合が0%の状態、終了時間が100%の状態になりますので、隣接する2つ目の写真や動画オブジェクトの開始時間にピッタリ合うように配置が出来ると0-100までの切り替わり効果を全て適用することが出来ます。

ポイント:スナップ(吸着)の設定

シーンチェンジ効果を追加する動画や写真オブジェクトにピッタリとスナップして吸着した配置を行う場合には、タイムラインの右クリックから表示されるメニューを利用して「オブジェクトをスナップ」の機能をONにしておくと良いでしょう。この機能をONにしておくと、トランジション効果を付けたいオブジェクトの開始時間に、シーンチェンジオブジェクトをピッタリと吸着させることが出来ます。

シーンチェンジオブジェクトの影響範囲を調整する

シーンチェンジオブジェクトはAviUtl内ではフィルタオブジェクトとして扱われます。このフィルタオブジェクトというのは、自分よりも上の段にあるレイヤーにのみ影響を与えるオブジェクトです。テキストだけはトランジション効果を与えたくない場合などには、その点を考慮してレイヤー順序を正しく整理する必要があるので注意しましょう。

同じシーンチェンジオブジェクトを使いまわす

一つシーンチェンジオブジェクトの設定が出来たら、毎回同じシーンチェンジオブジェクトを作成して設定するのではなく、コピー複製して使いまわしましょう。右クリックから「コピー」と「ペースト」が出来ますので、複製したシーンチェンジオブジェクトをスナップ機能も活用しながら写真や動画オブジェクトの開始ポイントに配置していきましょう。

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