AviUtlでは制御文字という特殊な機能を使うことで、テキストのデザインやアニメーションを細かく調整することが出来ます。特に複数行にまたがる長文のコメントを管理するときには、制御文字を利用する事で各行単位や文字単位での調整を行うことが出来て大変便利です。このページではAviUtlの制御文字を利用して複数行にまたがる長文のコメントの表示タイミングをコントロールする方法についてご紹介しています。
制御文字とは?
制御文字とはAviUtlでコメントテキストをコントロールするための機能の一つで、特殊な文字をコメントと一緒に入力することで特定の文字や行だけデザインを変更したり、アニメーションを加えたりといった制御ができる文字の事です。ウェブページを作成するためのHTML言語を勉強したことのある方ならピンときやすいかもしれませんが、HTMLのタグのような形でコメントを囲むことで特殊な効果を部分的に加えることが出来る機能の事になります。
複数行の長文コメントの表示を切り替える制御文字
表示を切り替える制御文字の書き方
以下の制御文字をコメント内部に挿入することによって、その行を指定秒数表示した後に表示を消すことが出来ます。複数行にまたがるコメントテキストを扱っていて、表示を行ごとに切り替えたい時に便利な制御文字です。
- <c 秒数>
表示を切り替える制御文字の具体的な使い方
例えば以下のようなコメントを入力すると、各文章のまとまりを、一定時間表示した後に切り替えていく事が出来ます。以下の例では<c5>と入力しているので、5秒間表示された後に消えていくという設定です。
- このコメントは即時表示され、5秒間表示された後に消えます<c5>
この行は前の行の表示が消えた後に表示されます<c5>
各行が5秒ごとに切り替わって表示されるという制御文字の設定が出来ました。<c5>
通常だと3つのコメントに分けなくては出来ない表示の切り替えを、一つのコメントオブジェクトだけで制御することが出来ました。
制御文字を使わずにコメントの表示を切り替える場合
制御文字を利用しないでコメントの表示を切り替える方法というのは、ごくごく一般的な方法で、単純にコメントを3つ用意するのみです。タイムラインで順番に配置するだけなので視認性が増して実際にはこちらの従来の方法の方が編集はしやすいです。
長文のコメントを1つのオブジェクトとして管理した方が編集がしやすい場合にのみ、制御文字の活用を行いましょう。